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クレイジー・クライマー

クレイジー・クライマー

“電車乗り換え案内”でお馴染みの株式会社ジョルダンが1980年に制作し、株式会社日本物産が販売を行ったアクションゲームである。現在は株式会社ハムスターが移植や販売を行っている。プレイヤーは2本のジョイスティックを右手左手で操り、200階におよぶ高層ビルの完登を目指す。

このゲームが稼働した1980年は、まだ表現に扱えるメモリが少なかっただけでなく、開発機材となるパソコンがあまりなかった。何も描かない真っ黒な画面に白い点を幾つか表示すれば星に見えることから、宇宙戦争をテーマにしたゲームが溢れていた。そんな時代に現れたあまりに奇抜で斬新なこのゲームは、アーケードゲームの本場であった米国でも日本が全く新しいゲームを生み出したと大絶賛された。

プレイヤーはビルの完登という自身の目標に向かって、ひたむきに頂上を目指す。それに対し自分よりも大きな存在のゴリラは道をふさぎ、ビルの住人たちは色々なモノを投げつけ邪魔をしてくる。かろやかな音楽にのって現れる風船は、助けてくれるがごとく自分を上昇させてくれるが、着地地点は分からない。ガンバレ!という自分に向けた応援は、言われた数だけボーナスから減額される。最後にそびえ立つ目標のビルは、ゴール間際で二股に分かれ、選択を誤れば回避出来ない看板の落下により不条理に蹴落される。この世の全てが理不尽であると思えてくるゲームの中で、本来直撃すれば即死する鉄アレイが最初の数段だけは防御できる。物語の開幕だけは目には見えない何者かが守ってくれていたのだと後から気づく。クレイジークライマーは人生。そんな事を言いたくなる何かが、この黎明期のゲームにはある気がする。
(ゲーム解説:石黒憲一)

【英語タイトル】 CRAZY CLIMBER
【操作】 8方向レバー x2(1~2人用)
【発売年月】 1980年11月 (Arcade)

アーケードアーカイブス
http://www.hamster.co.jp/arcadearchives/

©HAMSTER Co.

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