R-TYPE
R-TYPE
それは悪によって歪められた異次元空間より始まった。我々は戦闘機“Rー9”を操作し、憎悪と殺戮が支配する“バイト帝国”を打ち砕く。
ボタンを長押しすることでエネルギーをチャージする“波動砲”。脱着できる完全無敵の“フォース”。過去のゲームにはない新機能を操りながら全8ステージにわたる戦闘を行う。
バイオメカノイド、バイオメカニカルなキャラクターデザインはもちろん、超巨大戦艦が序盤から登場する演出や、パイロットたちのもつ陰惨な設定など、国内のゲームファンはもちろん、ヨーロッパを中心としたビデオゲームファンたちにも、日本の国技ともいえるシューティングゲーム制作の技術力の高さを見せつけた。
この“R-TYPE”は稼働開始から20年以上、ゲームセンターで攻略が行われハイスコアが更新されていったゲームである。それはゲームの攻略のみならず、ゲーム筐体における“連射装置回路”の制作や改良など、さまざまな研究があったことを意味する。
この大作である“R-TYPE”の移植に対し、“PCエンジン版”は移植の精度を高める為にあえてゲームを2分割して開発販売している。この妥協しない移植スタイルにアーケードゲームが好きだったプレイヤーたちは“PCエンジン”に魅了されていった。
エンディングでどこからともなく集まる“Rー9”たちは、別の次元で別の戦いを繰り広げてきたのだろう。人々には各々の物語があり、それは見ることは出来ないけれど、人々が集まるゲームセンターという空間と、何かかぶるような気がした。
(ゲーム解説:石黒憲一)
【英語タイトル】 | R-TYPE |
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【操作】 | 8方向レバー 2ボタン(1~2人用) |
【発売年月】 | 1987年7月 (Arcade) |
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